掻き鳴す(読み)カキナス

デジタル大辞泉 「掻き鳴す」の意味・読み・例文・類語

かき‐な・す【×掻き鳴す】

[動サ四]かき鳴らす。
秋風に―・す琴の声にさへはかなく人の恋しかるらむ」〈古今・恋二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「掻き鳴す」の意味・読み・例文・類語

かき‐な・す【掻鳴】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙
  2. 音をたててかきまわす。かきたてる。
    1. [初出の実例]「其の沼矛(ぬぼこ)を指し下ろして画きたまへば、塩許々袁々呂々邇〈此の七字は音を以ゐる〉画鳴〈鳴を訓みて那志(ナシ)と云ふ〉て、引き上げたまふ時」(出典古事記(712)上)
  3. かきならす(掻鳴)
    1. [初出の実例]「秋風にかきなす琴の声にさへはかなく人の恋ひしかるらん〈壬生忠岑〉」(出典:古今和歌集(905‐914)恋二・五八六)

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