揚げ壺(読み)アゲツボ

デジタル大辞泉 「揚げ壺」の意味・読み・例文・類語

あげ‐つぼ【揚げ×壺】

さいころ賭博とばくで、壺を不正な仕方開閉すること。転じて、だますこと。ごまかし。
「こいつあ一番―を食った」〈伎・小袖曽我

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「揚げ壺」の意味・読み・例文・類語

あげ‐つぼ【揚壺・揚坪】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (さい)を使う丁半賭博で、壺(つぼ)の開閉に使う不正手段。
    1. [初出の実例]「石尊はあげ坪しても気にかかり」(出典:雑俳・柳多留‐六(1771))
  3. だますこと。ごまかし。詐欺
    1. [初出の実例]「斯うしてしくじってしまった日にゃア、身のまはりだけ上(ア)げ坪(ツボ)に」(出典:歌舞伎・四天王楓江戸粧(1804)五立)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android