握拳(読み)にぎりこぶし

精選版 日本国語大辞典 「握拳」の意味・読み・例文・類語

にぎり‐こぶし【握拳】

〘名〙
① しっかりと握り固めた手。げんこつ。こぶし
※俳諧・誹諧之連歌(飛梅千句)(1540)何毛第三「はりごとにくるかとするは山のかげ、にぎりこぶしはうき大はんにゃ」
② けちなこと。しわいこと。
史記抄(1477)一九「繊嗇とは〈略〉握拳なるちゃうとかたまりたる者ぞ」
③ 無一文なこと。空手素手
④ (五本の指を折り数えるところから) 和歌などの五文字。
※雑俳・柳多留‐三四(1806)「扨名歌名歌と握りこぶし出来」
ワラビの葉のまだ開いてないもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「握拳」の読み・字形・画数・意味

【握拳】あくけん

痛憤の甚だしいこと。宋・軾〔偶書、二首、二〕張陽(巡)、生きてを罵り、齒を嚼みて齦(ぎん)をち、顏原(真)死して君をれず、を握りて掌にる。

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