撫子(読み)ナデシコ

デジタル大辞泉 「撫子」の意味・読み・例文・類語

なでしこ【×撫子/瞿麦】

ナデシコ科多年草山野に自生し、高さ約50センチ。葉は線形白色を帯び、対生。夏から秋、淡紅色の花を開き、花びらの先は細く裂けている。秋の七草の一。とこなつ。かわらなでしこ。やまとなでしこ。 夏》「―や片陰できし夕薬師/一茶
かさねの色目の名。表は紅梅、裏は青。一説に、表裏ともに紅色という。夏に用いる。なでしこがさね。
紋所の名。ナデシコの花と葉を取り合わせて図案化したもの。
なでしこジャパン」「なでしこリーグ」の略。
なでるようにかわいがっている子。いとしい子。愛児。歌などで、植物の「ナデシコ」と「撫でし子」を掛け詞にしていうことが多い。
忘れ形見の―の、花やかなるべき身なれども」〈謡・生田敦盛
[類語]大和撫子唐撫子石竹

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動植物名よみかた辞典 普及版 「撫子」の解説

撫子 (ナデシコ)

学名Dianthus superbus var.longicalycinus
植物。ナデシコ科の多年草,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報