播磨後風土記(読み)はりまごふどき

日本歴史地名大系 「播磨後風土記」の解説

播磨後風土記
はりまごふどき

五冊 宇都宮大潔著

成立 文久―慶応頃

写本 愛知県西尾市立図書館岩瀬文庫

解説 「播磨奇人伝」の著者としても知られる飾西郡英賀の国学者宇都宮大潔(一八〇四―七五)の著。「播陽万宝智恵袋」「地志播磨鑑」と並ぶ近世播磨の代表的地誌ともいわれているが、内容が判明しているのは岩瀬文庫の草稿本の写本五冊のみ。まだ具体的な項目立てなどは行われておらず、各郡の起源や諸社寺の縁起産物賑救赤松氏の歴史などを漢文体の文章で各冊ごとに年代順に列記するにとどまっている。なお近年、原本の所在が判明(全一二巻、うち二巻・一一巻・一二巻欠本)。具体的な記述内容は不明であるが、一巻各郡の起源と神社縁起、三巻名所・旧跡、四巻特産・名産、五巻古寺縁起、六巻各郡の通史、七巻古城、八巻古城(続)、九巻赤松氏系譜、一〇巻赤松氏興亡史。

活字本 「赤松氏の史料研究」三所収

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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