擁護(読み)ようご

精選版 日本国語大辞典 「擁護」の意味・読み・例文・類語

よう‐ご【擁護】

〘名〙
① かばいまもること。たすけまもること。庇護(ひご)
開化のはなし(1879)〈辻弘想〉初「造物主が、毛といふものを濃く生やし、容易(たやす)く傷も受ず、炎(あつ)き日にも照らされず、寒き風にも中(あ)てずして、大切に擁護(ヤウゴ)せられしもの」 〔漢書‐陳湯伝〕

おう‐ご【擁護】

〘名〙 仏語。仏、菩薩などが人の祈願に応じて守り助けること。
菅家文草(900頃)二・夢阿満「南無観自在菩薩、擁護吾児大蓮
※高野本平家(13C前)六「大法秘法の効験もなく、神明三宝の威光もきえ、諸天も擁護(ヲウゴ)したまはず」

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デジタル大辞泉 「擁護」の意味・読み・例文・類語

よう‐ご【擁護】

[名](スル)侵害危害から、かばい守ること。「憲法擁護する」「人権擁護
[類語]保護庇護守護守るかば防護ガード警護警衛護衛弁護庇い立て

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「擁護」の読み・字形・画数・意味

【擁護】ようご

かばって守る。〔漢書、陳湯伝〕單于(しつしぜんう)~の、呼韓(こかんや)(単于)を擁して、己を助けざるを怨み、江乃始等を困辱す。

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