操体法(読み)そうたいほう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「操体法」の意味・わかりやすい解説

操体法
そうたいほう

仙台市の医師橋本敬三が,痛みのある患者に対して,針灸師やあんま師,接骨師などの人たちから治療法を学びながら一緒に治療しているうちに考案した療法。運動器系のゆがみを治すことによって,病気を予防したり治したりしようとするもので,半健康状態はもとより,むち打ち症,外傷性神経症,老人性関節症,五十肩,腰痛症,緊張性頭痛症,ぎっくり腰,寝ちがい,眼精疲労,更年期障害,しびれ,立ちくらみなどに効果が認められている。また,リハビリテーションとの併用により,一層の機能改善効果が期待できる。やり方は,2つの操作に大別できる。 (1) 施術者は患者の身体を動かし,どこかに苦痛を感じる方向があったならば,患者にその反対方向に動かしてもらう。そのとき,術者はそれに抵抗する中等度の力を加える。 (2) 患者はその力を抜き,急速に随意収縮を止めるようにする。以上の操作を,1回で効果がなければ2~3回繰り返して行なう。

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