普及版 字通 「攀(漢字)」の読み・字形・画数・意味
攀
19画
(異体字)
7画
[字訓] ひく・よじる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(はん)。はまがきの形。すがるようにしてよじのぼることを攀援(はんえん)という。〔説文〕三上にを正字とし、「引くなり。反に從ふ」とし、或(ある)体として(攀)をあげ、「手に從ひ、樊に從ふ」と会意に解する。のち攀が通行の体となった。〔広雅、釈詁一〕にをその異文とする。〔段注〕に字を樊声とし、〔公羊伝、隠元年〕に「隱を(ひ)きて之れを立つ」のようにに作る例があることを指摘している。〔広雅、釈詁一〕に「引くなり」、また〔玉〕に「引するなり」とあり、をその異文とする。〔礼記、喪大記、注〕に「」の語がある。
[訓義]
1. ひく、手をかけてひく。
2. すがる、よじる、よじのぼる。
3. たのむ、たよる、ちからとする。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕攀 ヨヅ・ヒク・モテアソブ/ ヒク・ソムク 〔立〕攀 トラフ・ヨヅ・ヲモク・ヒク
[熟語]
攀依▶・攀雲▶・攀縁▶・攀轅▶・攀援▶・攀花▶・攀▶・攀教▶・攀桂▶・攀牽▶・攀高▶・攀号▶・攀枝▶・攀車▶・攀樹▶・攀条▶・攀繞▶・攀▶・攀折▶・攀接▶・攀▶・攀追▶・攀摘▶・攀登▶・攀陪▶・攀附▶・攀慕▶・攀輿▶・攀留▶・攀竜▶・攀▶・攀累▶・攀恋▶・攀連▶・攀攣▶・攀弄▶
[下接語]
牽攀・孤攀・手攀・躋攀・折攀・先攀・追攀・登攀・連攀
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報