支小支（読み）ささえこさえ

精選版 日本国語大辞典

ささえ‐こさえ ささへこさへ【支小支】

〘名〙 (同音・類音の語を重ねて意味を強めたもの。「こさえ」は動詞「さえる（支）」の名詞形「さえ」に軽侮の意を表わす接頭語「こ」の付いたものという) ひどいじゃまをすること。じゃまだて。中傷。ささいこさい。ささえこさい。

※歌舞伎・暫（日本古典全書所収）（1714）「ヤア、ささへこさへをせしなどとは、承るさへ憎きやつ」

ささい‐こさい ささひこさひ【支小支】

〘名〙 「ささえこさえ（支小支）」の変化した語。

※浄瑠璃・祇園女御九重錦（1760）二「一はな立ってささいこさい、盗賊の手引したは」

出典　精選版 日本国語大辞典