支配(読み)シハイ(その他表記)domination

翻訳|domination

デジタル大辞泉 「支配」の意味・読み・例文・類語

し‐はい【支配】

[名](スル)
ある地域や組織に勢力・権力を及ぼして、自分の意のままに動かせる状態に置くこと。「異民族の支配から脱する」「諸国を支配する」
ある要因が人や物事に影響を及ぼして、その考えや行動を束縛すること。「先入観支配される」「物体は引力に支配されている」
仕事を配分したり、監督・指揮したりして、部下に仕事をさせること。
「宇治の大臣おとど、成佐が弟子どもに―して、一日に三尺の地蔵菩薩の像を図絵し」〈著聞集・一三〉
[類語](1統治君臨制覇制圧征服圧伏管理管轄統轄統御統率宰領さいりょう監督統制取り締まり独裁専制治世(―する)べる制する領する握る牛耳ぎゅうじ/(2束縛拘束規制制約(―する)左右する縛る

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精選版 日本国語大辞典 「支配」の意味・読み・例文・類語

し‐はい【支配】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 分け配ること。分け与えること。また、負担を分担すること。
    1. [初出の実例]「凡官田応丁之処。毎年宮内省。預准来年所種色目及町段多少。依功。申官支配」(出典:令義解(718)田)
    2. 「宇治のおとど、成佐が弟子どもに支配して、一日に三尺地蔵菩薩の像を図絵し、法花経一部を書写して」(出典:古今著聞集(1254)一三)
  3. ( ━する ) 統治すること。おさめること。
    1. [初出の実例]「廷尉入四国之間。又可配其国々事之旨。兼日被定処」(出典:吾妻鏡‐文治元年(1185)五月五日)
    2. 「その頃は大名と云ふ者ありて地方を支配せり」(出典:日本読本(1887)〈新保磐次〉五)
    3. [その他の文献]〔北史‐唐邕伝〕
  4. ( ━する ) 江戸時代、指図すること。指揮すること。指揮下に入れること。また、その人。
    1. [初出の実例]「大番并寄合の輩は松平伊豆守信綱〈略〉支配すべしと命ぜらる」(出典:徳川実紀‐寛永一五年(1638)一一月七日)
  5. 江戸時代、幕府官制で、小普請組(こぶしんぐみ)の支配衆のこと。
    1. [初出の実例]「寄合は御老中支配、小普請は小普請支配衆有之、組々を分て支配せらる」(出典:随筆・翁草(1791)一二五)
  6. ( ━する ) ある条件または、ある人の考えなど、ほかからの要因が人の考えや行動などを規定し束縛すること。
    1. [初出の実例]「やや少焉(しばらく)の間忍藻は全く無言に支配されて居たが」(出典:武蔵野(1887)〈山田美妙〉中)
    2. 「生活問題が次第に青年の頭脳を支配する事」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉五)

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改訂新版 世界大百科事典 「支配」の意味・わかりやすい解説

支配 (しはい)
domination

利益志向を異にする集団(あるいは個人)間にみられる従属関係をいう。丸山真男によれば,Aという人間あるいは人間集団が,Bという人間あるいは人間集団に対して継続的に優越的な地位に立ち,そのことによってBの行動様式を同じく継続的に規定する場合,AとBとの間に客観的に認知しうる程度の従属関係が生ずる。支配服従関係はこうした一般的従属関係の一形態である。一般的従属関係のなかで,支配服従関係を最も典型的に示しているのは,奴隷と奴隷主との関係である。これに対し,支配服従関係から最も遠い従属関係は,教師と生徒との関係であろう。奴隷と奴隷主との間では,両者の利害はまっこうから対立しており,奴隷主はできるだけ奴隷を使役しようとし,奴隷はできるだけその使役から逃れようとする。これに対して,教師と生徒は本来人間的完成という関心を共有しており,両者の利益志向は一致している。支配服従関係は,奴隷関係を原型とするような利益志向の対立性を特徴とするといえよう。ただ,支配服従関係の原型が奴隷関係であるとしても,それは支配服従関係が物理的強制のみによって維持されることを意味しない。

 支配服従関係が長期的に維持されるためには,服従する側に一定最小限の自発性が必要である。こうした自発性は,慣習,利害関心,あるいは何らかの信念に基づくのが普通であるが,これらの動機もそれだけでは支配の安定した基礎にはなりえない。M.ウェーバーによれば,〈むしろ,すべての支配は,その正当性に対する信仰を喚起し,それを育成しようと努めている〉のである。こうした支配の正当性の根拠として,ウェーバーは,伝統的支配,カリスマ的支配,合法的支配の3類型をあげた。また,丸山真男はウェーバーの3類型に修正を加えて,伝統的支配,自然法による支配,神あるいは天の授権に基づく支配,エリートによる支配,人民の授権に基づく支配の5類型をあげている。支配従属関係は社会のさまざまな局面に現れるが,その関係が最も典型的に現れるのは政治社会においてであろう。政治社会においては,少数者による統治がほぼ必然的であることから,治者(少数者)と被治者(多数者)の分化が起こることは避けがたい。こうした少数者と多数者との関係は,両者の間に利益志向の同一性あるいは共通性が認められるときには,指導・被指導の関係とみなされるが,両者の間に利益志向の対立性が認められるときには,支配服従関係とみなされる。ただ,こうした二つの関係が排他的に現れることはまれで,むしろ同一の事象が二つの関係をあわせもっているのが普通である。すなわち,治者は,一方で被治者と共有する共通利益の実現に努めながら,他方で被治者の利益とは対立する治者自身の利益の実現に努める。とくに社会的価値の配分に際しては,被治者へもある程度の価値の配分を行いつつ,重要な希少価値については,治者による独占を試みるのである。かくて,政治社会における治者は政治的支配層となるが,近代における支配の特色は,政治的支配層が必ずしも経済的あるいは文化的支配層ではないことであろう。

 近代社会は,支配従属関係においても,基本的に多元的な社会だといってよい。現代の政治社会は一般に民主主義を理念として構成される。民主主義の理念が治者と被治者の一致を含む以上,民主政治においては,両者の同質性が説かれ,両者の間の利益の共通性が強調されることになる。しかし,民主政治においても,治者と被治者の同質性はフィクションであり,現実には支配服従関係が厳然として存在することはいうまでもない。こうした点からみると,民主主義的シンボルは,現実の支配服従関係を隠蔽(いんぺい)するための虚偽意識としての性格をもつことになる。とくにテクノロジーの発達した現代社会においては,治者は大量伝達手段の広範な活用によってあらかじめ世論を操作し,投票や大衆運動の形で表明される民意を容易に操縦しうる。その最も徹底した形が,20世紀前半に現れた全体主義的支配であったことはいうまでもない。

 全体主義とは,現実の社会に対立が生じているといないとにかかわらず,人間の思考様式そのものを変えることによって,人々に対立など存在しえない新しい社会に住んでいるのだと信じさせる企てである。現代の最も暴力的な支配である全体主義は,同時に最も高度な心理的操作に依存しているといえよう。今日の社会は,しばしば管理社会と呼ばれているように,巨大組織集団が社会のあらゆる領域を管理している社会であり,政治的影響力も管理者層に集中しつつある社会である。管理は指導と同様に利益志向の同一性を前提としているが,現代社会における管理機能の強調が,管理者層と被管理者層との間の支配服従関係を隠蔽する危険性はけっして小さくないというべきであろう。
執筆者:

支配は元来,漢語に従って,数量を数えて配分することを意味した。《田令》役丁条にもこの語が用いられているが,〈支は支度(量る)なり,配は当なり〉(《令義解》)という注釈がほどこされている。ここから当然,《中右記》に〈作事……諸国に支配せらるべきの由仰せ了ぬ〉とあるように,負担や義務を強制的に割り当てる,という意味にも用いられ,やがて統治の意味をももつようになった。〈その国々の事を支配すべきの旨,兼日定めらる〉(《吾妻鏡》文治1年5月5日条)の〈支配〉は〈管領〉〈沙汰〉という語とほぼ互換性をもつものとして用いられている。しかし中世においてはどちらかといえば原義で用いられた場合が多く,荘園関係文書にしばしば見られる支配状は年貢,公事などの配分・賦課に関するものである。1603年(慶長8)に日本イエズス会によって刊行された《日葡辞書》も〈物を割り当て分配すること,あるいはいろいろな人へ食糧などを分配すること〉と,もっぱら原義を掲げている。ただ〈近江国十三郡の中八郡を六角方知行し,五郡を京極方に支配す〉(《江濃記》)などのように,どちらにもとれる用法があることに注意すべきである。

 近世に入って〈支配勘定〉という役職名に見られるように原義も残ったが,統治という新しい用法が一般化するにいたった。しかしその場合,近世では領主権力が統一化されていたため,〈支配〉は自立的な権力でなく,上級権力者から権限を与えられた者について用いられたことは忘れてならない。つまり〈大番幷寄合の輩は松平伊豆守信綱……支配すべし〉(《徳川実紀》寛永15年11月7日)のように,指揮・監督・統轄・管轄を委任されている状態を意味するのであり,今日の〈支配人〉という語はそれをうけついでいる。〈指揮・分配・管轄之意,源出日本語,我国近亦習用之〉(《辞海》)とあるように,この用法は中国に逆輸入された。近代に入って,〈支配階級〉のように他人を強制・服従させること一般を意味するようになったが,この場合に中国では〈統治階級〉を用いている。
執筆者:

政治的支配体制にはイデオロギー的基盤が必要であり,現代国家も警察や軍隊といった物理的権力にのみ依拠しているわけではない。伝統的価値が支配的な未開社会においてはこの点がいっそう顕著である。たとえば未開王国の場合,多かれ少なかれ,が宗教的権威をもっている。王は必ず王統(特別な一つないしは少数の血縁集団)から選ばれる。その場合,王統は神話によってその国の創始者であったことが語られ,それを象徴する特別な物(西アフリカのアシャンティ王国の黄金の床几(しようぎ)は有名である)を所有する。また多くの場合,この神話に基づいた儀礼が,人々にその支配の正当性を確認させていく。この儀礼の典型は新王の即位式である。たとえば東アフリカのシルック王国やガンダ王国では,神話で語られている王国の創世の物語を再現し,これを即位式とする。また即位式において先王の身体の一部を食する行為が,とくに西アフリカの王国で顕著に見られる。ジュクン王国やヨルバ諸王国では先王の内臓の一部が食されるが,それはこのなかに国の創始者である初代王の霊魂が宿っていると考えられ,それを食べることによって,新王もまたその霊魂をみずからの身体に宿したと考えられるからである。これは,現在の王が直接その力をもって支配するのではなく,初代王の霊魂こそが支配者なのだという考え方である。したがって,力が強大でもこのような王を専制君主と呼ぶわけにはいかない。超自然的存在の傀儡(かいらい)ともいうべきものだからである。それは〈王殺し〉という慣習によく示されている。王が王国を創設した初代王の英雄的な力を身体に宿さなければならぬ以上,みずからもまたつねに若く強くなければならない。したがって王に衰えが見えはじめると(王国によってさまざまな判断基準がある),その霊魂をもつに値せずと判断され,自然死を待たずに殺され,新しい,若くてたくましい王に代えられなければならない。つまり王位が活力に満ちた新王に取って代わられることにより,王国は衰弱の危機から立ち直り,支配は再び力あるものになる。その意味で即位式は王国の創設時代の栄光を現在に取り戻す儀式ともいえ,それが支配の正当性を確認する儀式となる。また即位式とは別に,ジュクン王国に見られるように,王が儀礼によって支配力を更新しなければならぬ王国もある。
執筆者:

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「支配」の意味・わかりやすい解説

支配
しはい
dominance

社会関係のなかで、Aという個人あるいは集団が、Bという個人あるいは集団に対して、継続的に優位な立場から、強制力を用いたBの行動に対する制約あるいはBの自発的承認によって、自己に有利な価値の配分を確保しうる従属関係をいう。ここで、価値の配分権をめぐる関係であることが重要な点である。すなわち、従属関係の態様はさまざまであり、主人と奴隷の間の極端に高度な支配関係から、教師と生徒の関係のような従属関係でありながらも支配関係とはいいがたいものまである。前者の関係においては、主人と奴隷の利害はまっこうから対立する。一方、後者においても、義務を課したり、制裁を加えることがあるが、それは利害対立に起因するものではない。教師と生徒の間には、生徒の成績向上あるいは人間的完成という目標が存在し、その目標追求のために両者の積極的合意によって、支配とは異なる従属の関係が形成されている。企業の利益の追求という共通の目標を有するようにみえる企業社会においても、利益の配分をめぐる対立が生じているので、支配関係が存在しているといえる。この場合の価値は、私的領域のものであるが、支配というとき、包括的社会における社会的価値をめぐる人間関係のみをさしていることもしばしばである。

 包括的社会における支配的立場をめぐって展開される社会現象が政治であり、支配関係の変動こそが政治史である。国内であると国家間であるとを問わず、戦争は支配的地位を求める争いであり、それが、政治の歴史は戦争の歴史であるといわれるゆえんである。

[大谷博愛]

デモクラシーにおける支配

いかなる政治形態においても支配者と被支配者の分化は必然的現象である。しばしば、「支配者なきデモクラシー」といわれることがあるが、これは神話にすぎない。理念上、デモクラシーは支配者と被支配者を同一化するものである。しかし、現実のデモクラシーにおいては、選挙が支配関係の変化を左右し、法律による種々の制約が加わるだけで、厳然と支配関係は存在している。例外は、社会の全構成員が参加して自発的意見が交わされ、全員が納得のうえでその社会の問題が処理される場合である。それは、直接民主制が物理的に可能なほど小規模で、決定的な利害対立が存在しないほど同質的な社会に限られる。社会の規模が大きくなり、内部における利害対立が複雑化してくると、社会の秩序と安定のために、支配者と被支配者の分化が不可避的なものとなる。

 デモクラシーにおける従属関係を支配関係とは区別して、指導‐被指導の関係ととらえる考え方もある。前者は一方通行に近い関係であるが、後者は両面通行であるという点に着目するのである。しかし、これは程度の差にすぎず、絶対王制における君主にしろ同様に臣民の反応を考慮に入れなければならない。デモクラシーにおいては支配者に対する被支配者からの制約要素が多く、その機構が複雑化しているが、依然として、その制約を超えた支配が存在している。デモクラシーにおいても社会的価値の配分が政治における主要問題であり、それに関与する人々が権力追求に従事する現実が存在する以上、支配関係が政治の重要な部分であることを否定できない。

[大谷博愛]

支配関係の安定化

支配者は自己に有利な政治決定を行いうる立場にたっているため、現行の支配関係を安定化させる努力を払う。内的混乱の回避と外的侵入に対する備えによって現状の支配関係に対する脅威を除去しなければならないが、過度の治安維持努力は支配者と被支配者の間に緊張関係を生み出す要因ともなり、その結果として対外的な防衛の面でも脆弱(ぜいじゃく)性を露呈することになる。

 支配関係の安定は、大きな不満をもっていない被支配者にとっても望まれることである。そこで、支配者は、調和的に価値を配分して社会における不満をできるだけ抑え、現状に対する社会の支持を獲得することが必要である。さらに、現状維持にとっては、価値配分の調節だけではなく、現状の支配関係を被支配者の心に内面化させ、無条件の支配それ自体に対する自発的服従を調達することが効率的である。それは支配関係の正しさ、すなわち支配の正当性を社会に植え付けることである。

[大谷博愛]

支配の正当性

正当性とは、支配関係の根拠を倫理的、道徳的に正当化することであり、いかなる政治的支配もそのための論理を社会に対して準備する。ウェーバーはこの正当性について、「伝統的」「カリスマ的」「合法的」という三つの理念型を提示した。伝統的正当性とは、不変性が価値判断の根拠となって慣習や伝統が神聖視され、支配の秩序も伝統にのっとっているがゆえに正当性をもつことである。カリスマ的正当性は、支配者個人の超自然的資質が根拠となるものであり、合法的正当性は、支配関係が合理的で予測可能な一般的ルール(法)に基づいて成立しているがゆえに正当性をもつことである。

[大谷博愛]

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普及版 字通 「支配」の読み・字形・画数・意味

【支配】しはい

区分して手くばりする。〔北斉書、唐伝〕世宗ずるにび、事倉卒(さうそつ)に出づ。顯、將士を部し、四方を鎭壓(ちんあつ)し、夜中、を召して配せしむ。

字通「支」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「支配」の意味・わかりやすい解説

支配
しはい

個人ないし集団が他の個人ないし集団を自己の意思,命令,行動に服従させることをいう。支配には少くとも暴力,利害関係,説得の3つの契機が介在している。全面的な物理的強制手段による支配は恐怖による権力関係の持続にすぎず,最も不安定である。社会的諸価値の配分による支配様式はより効率的である。 H.D.ラスウェルは諸価値の賦与と剥奪を媒介として支配形象をとらえている。だが最も安定した支配は,単なる価値の配分や利害をこえて服従を自発的服従に化することによって完成する。これはさまざまなイデオロギーや神話,象徴の操作によって行われる。 C.E.メリアムはこれらを情動的,呪術的ミランダと知的,合理的なクレデンダとに分け,儀式や大衆的デモンストレーションなどを前者に,理論,信条体系,イデオロギーなどを後者に分類した。なお M.ウェーバーは支配の正統性を承認させる根拠として「伝統」「カリスマ」「合法性」の3つをあげた。なお現代においては,大量の人間心理を操作する技術や手段が発展し,「操縦」それ自体が服従を獲得する有効な道具になっている。

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世界大百科事典(旧版)内の支配の言及

【社会構造】より

…たとえば前産業社会は産業社会に比して専門分化の度合が小さく,官庁や大企業の組織は小企業の組織よりも役割行動の公式化の度合が高く,たえず環境変化に直面している企業の組織はそうでない企業の組織よりも役割規定の硬直性の度合が低い,などである。
[支配と社会階層]
 社会構造の垂直的側面は支配の構造および社会階層の構造である。支配の構造とは権力の行使およびそれへの服従の制度的形態をいい,国民社会あるいは地域社会(村,町,都市,府県など)における統治と行政の形態(政治権力および行政権力),ならびに官庁や企業の組織における官僚制的支配(公式権限)は,近代産業社会における構造化された支配の代表的なものである。…

※「支配」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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