改正暴力団対策法(読み)かいせいぼうりょくだんたいさくほう

知恵蔵mini 「改正暴力団対策法」の解説

改正暴力団対策法

1992年3月に施行された暴力団対策法(正式名称「暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律」)の改正法。暴力団対策法とは、暴力団員による暴力的要求行為の規制、暴力団の対立抗争による危険防止措置などにより、市民生活の安全・平穏を確保するために制定された法律。2008年の改正を経て、12年10月に新たな改正法が施行された。12年の改正では、暴力団との関係を断とうとする企業などを狙った襲撃事件が相次いだことを受けて、襲撃に関与したと判断された暴力団を新たに「特定」暴力団に指定し、規制強化が行われている。あいさつ料などを拒んだ事業者などへの報復を繰り返す恐れのある暴力団は「特定危険指定暴力団」とし、所属組員が不当な要求をしただけで即逮捕が可能。対立抗争で住民に危険を及ぼすおそれのある暴力団は「特定抗争指定暴力団」とし、対立組織の組員の関係先をうろつくなどしただけで逮捕できるとしている。

(2012-10-31)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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