放す(読み)ハナス

デジタル大辞泉 「放す」の意味・読み・例文・類語

はな・す【放す】

[動サ五(四)]《「離す」と同語源》
捕らえられたりつながれたりしている動物などを自由にしてやる。「魚を川に―・す」「猟犬を―・す」
握ったりつかんだりしていたのをやめる。「母の手を―・す」「ハンドルから手を―・す」
手元から遠くにやる。手放す。「刀を―・したことがない」
矢や弾丸を発射する。はなつ。
「近くで―・しただけに狙いも狂わず」〈円朝真景累ヶ淵
料理で、水や汁などに入れて散らす。「ナスを水に―・してあくを抜く」
(他の動詞の連用形に付いて)
㋐あることをしたままほうっておく。「見―・す」
㋑ある状態を続ける。前に促音が挿入されて「ぱなす」の形をとることが多い。「勝ちっ―・す」
[可能]はなせる
[類語]放つ解き放す解放放れる

ほか・す【放す】

[動サ五(四)]《「ほうか(放下)す」の音変化か》ほうりすてる。うちすてる。
画稿したえを掻集めて、長椅子の上へ―・して」〈二葉亭訳・片恋

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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