放参(読み)ホウサン

デジタル大辞泉 「放参」の意味・読み・例文・類語

ほう‐さん〔ハウ‐〕【放参】

禅寺で、夜の参禅から修行僧放免すること。
夜に看経かんきんすること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「放参」の意味・読み・例文・類語

ほう‐さん ハウ‥【放参】

〘名〙 仏語
① (晩参を放免するの意) 禅宗で、晩の参禅から修行僧を解放すること。牌を掛けたり、鐘を三つ鳴らしてこれを知らせた。後に、晩参を含むすべての行事を休むことをいうようになった。
※永平道元禅師清規(13C中)弁道法「放参法、所謂放参者、晡時坐禅罷行之」
② 晩に看経(かんきん)すること。禅寺で、夜、経文を黙読すること。放参勤め。
※十二時法語(1366頃)「酉の時の半より或は放参の経をも略し」

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