放射線感受性(読み)ほうしゃせんかんじゅせい(英語表記)radiosensitivity

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「放射線感受性」の意味・わかりやすい解説

放射線感受性
ほうしゃせんかんじゅせい
radiosensitivity

同一の放射線量に対する感受性は,各臓器,組織によって異なる。一般にベルゴニエ=トリボンドーの法則が関与するが,その組織細胞がおかれた環境とか,分裂周期などによっても変る。放射線感受性が高い組織としてはリンパ組織骨髄胸腺卵巣精巣など,低いものとしては神経線維結合組織中間のものとしては皮膚などがあげられる。感受性の高い腫瘍はセミノーム,悪性リンパ腫など,低いものは骨肉腫などである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android