放射線架橋(読み)ホウシャセンカキョウ

化学辞典 第2版 「放射線架橋」の解説

放射線架橋
ホウシャセンカキョウ
radiation-induced cross linking

分子材料に高エネルギー放射線を照射して架橋反応を起こさせること.ポリマー放射線を照射すると分子の切断と架橋反応とが同時に起こるが,ポリマーの種類によっては,主として架橋反応が起こるものがある.このようなポリマーでは,分子の三次元化により不溶化する.力学的性質および耐熱性がいちじるしく改善され,すでにポリエチレンに対する放射線架橋は工業的に実施されている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android