散切り(読み)ザンギリ

デジタル大辞泉 「散切り」の意味・読み・例文・類語

ざん‐ぎり【散切り】

ちょんまげを切り落として、刈り込んだ髪形。明治初期に流行し、文明開化の象徴とされた。散切り頭斬髪ざんぱつ
髪を切り乱して結ばずにそのままにしておくこと。また、その髪形。散らし髪。
[類語]ちりちり縮れ縮れ髪縮れ毛カーリーヘアほつれ毛さんばら髪乱れ髪寝乱れ髪蓬髪ほうはつ蓬頭ほうとうもじゃもじゃ茫茫ぼうぼうぼさぼさばさばさ

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「散切り」の解説

散切り
ざんぎり

ジャンギリとも。明治初期男子の一種洋髪幕末・維新期,海外留学生や洋式練兵の兵卒から始まった。1871年(明治4)8月政府が散髪脱刀令出し,73年に明治天皇頭髪を切ったことにより,散切り頭は文明開化の象徴として流行した。81年頃の東京では8割が散切り髪になったという。

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旺文社日本史事典 三訂版 「散切り」の解説

散切り
ざんぎり

明治初期の断髪
1871(明治4)年の散髪脱刀令以来,文明開化の象徴とされた。

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