数理学派(読み)すうりがくは(英語表記)mathematical school

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「数理学派」の意味・わかりやすい解説

数理学派
すうりがくは
mathematical school

H.クーンツによって分類された経営学の諸学派の一つ。彼は著書"Toward a Unified Theory of Management" (1964) で,現代の経営理論を6学派に分類したが,この学派の特徴が経営管理を数学的なモデルとプロセス体系としてとらえる理論家グループであるところから,数理学派と名づけた。この学派はオペレーションズ・リサーチ ORや経営科学を主張する理論家たちによって形成されており,彼らは管理,組織,計画化あるいは意思決定が論理的なプロセスであるならば,これは数学上の記号および関係で表現できると考え,それらについて一般モデルを構築しようとするものである。このアプローチが目標設定や効果測定の方法を明確にし,管理の概念を諸関係の理論的な体系として認識するのに大いに役立っていることは否定できない。しかしクーンツは数学が物理学化学工学なかで別個の学派となっていないのと同様に,数学を経営管理論からまったく独立した学派として扱うことは困難であろうとしている。

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数理学派【すうりがくは】

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