数立(読み)かぞえたてる

精選版 日本国語大辞典 「数立」の意味・読み・例文・類語

かぞえ‐た・てる かぞへ‥【数立】

〘他タ下一〙 かぞへた・つ 〘他タ下二〙
物事をとりあげて、一つ一つ数える。
源氏(1001‐14頃)宿木「されど、くはしくはえぞかぞへたてざりけるとや」
② とりあげて、特にある仲間の数のうちに入れる。
※栄花(1028‐92頃)かがやく藤壺「さるべき人々、皆御迎へにかぞへたてて参らせ給ふ」
[補注]近世江戸語では「浮世風呂‐三」などに、連用形音便を用い、四段活用のような「かぞへたって」の例が見られる。

かず‐たて【数立】

〘名〙 串や枝などをさし入れて数差しに用いる器。
増鏡(1368‐76頃)七「左は大殿よりかずたて造りて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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