綾取る(読み)アヤドル

デジタル大辞泉 「綾取る」の意味・読み・例文・類語

あや‐ど・る【×綾取る/操る】

[動ラ五(四)]
美しく飾る。特に、文章修飾を施す。「華麗に―・られた文体
たすきなどを斜め十文字に結ぶ。
「紅い襷―・りながら」〈木下尚江良人の自白
巧みに扱う。あやつる。
「奔すると云ふは、機を―・るやうな心ぞ」〈中華若木詩抄・中〉

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精選版 日本国語大辞典 「綾取る」の意味・読み・例文・類語

あや‐ど・る【文取・綾取】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
  2. [ 一 ] ( 古くは「あやとる」 )
    1. 巧みに操作する。あやつる。
      1. [初出の実例]「弄すると云は、機をあや取るやうな心ぞ」(出典:中華若木詩抄(1520頃)中)
    2. たすきなどを十文字に結ぶ。
      1. [初出の実例]「操どるごとき細道を、分つつ来つつ、行がてに」(出典:浄瑠璃・伽羅先代萩(1785)道行)
  3. [ 二 ]模様、文章などを)美しく飾る。美しくいろどる。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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