文字寸半(読み)モジキナカ

デジタル大辞泉 「文字寸半」の意味・読み・例文・類語

もじ‐きなか【文字寸半】

《「文字」は一文銭の表に書かれた字。「きなか」は一文銭の直径1寸の半分の意》少しばかりの金。また、わずかなもの。一文半銭
人様の物―、盗もと思ふ気は出さぬわい」〈浄・伊賀越

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精選版 日本国語大辞典 「文字寸半」の意味・読み・例文・類語

もじ‐きなか【文字寸半】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「文字」は一文銭の表面に書かれた字、「きなか」は一寸(三・〇三センチメートル)の半分。一文銭の直径が一寸であったところから半文の意 ) ごくわずかの金をいう。びた一文。一文半銭。転じて、ごくわずかな物。もじひらなか。
    1. [初出の実例]「コリャ此親は、其日暮しの者ぢゃけれどな、人様の物一文半銭(モヂキナカ)、盗もと思ふ気は出さぬわいやい」(出典浄瑠璃伊賀越道中双六(1783)六)

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