文禄勅版(読み)ぶんろくちょくはん

世界大百科事典(旧版)内の文禄勅版の言及

【マス・コミュニケーション】より

…1590年天正遣欧使節をともなって帰国したイエズス会巡察使バリニャーノは活版印刷機と技術者をつれ,九州各地で活字本キリシタン版を生産している。同じ時期,豊臣秀吉が朝鮮侵略のさい奪ってきた銅活字による印刷(〈文禄勅版〉)も行われ,16世紀末から17世紀初期にかけては,ヨーロッパ系,アジア系双方の最新のメディア技術が,この島国に共存していた。しかし,それら金属活字の技術は発展せず,伝統的な木版が幕末まで行われた。…

※「文禄勅版」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」