斎種(読み)ユダネ

デジタル大辞泉 「斎種」の意味・読み・例文・類語

ゆ‐だね【斎種】

豊穣を祈ってみ清めた穀物の種。主として稲にいう。
青楊あをやぎの枝きりおろし―蒔きゆゆしき君に恋ひわたるかも」〈・三六〇三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「斎種」の意味・読み・例文・類語

ゆ‐だね【斎種】

  1. 〘 名詞 〙 豊穰を祈り斎(い)み清めた種。清浄な種子多く祭事を行なって、苗代に蒔く稲の種子をさす。一説に、「ゆ」は「五百(いお)」の変化した語で、多くの種子の意ともいう。
    1. [初出の実例]「湯種(ゆだね)蒔く新墾(あらき)小田を求めむと足結(あゆひ)出で濡れぬこの川の瀬に」(出典:万葉集(8C後)七・一一一〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android