斜古丹村(読み)しやこたんむら

日本歴史地名大系 「斜古丹村」の解説

斜古丹村
しやこたんむら

[現在地名]色丹郡色丹村

明治二〇年(一八八七)から昭和八年(一九三三)までの千島国色丹郡の村。明治二〇年七月に一郡一村として成立、斜古丹戸長役場が開設された。明治一七年に北千島アイヌ九七人が色丹島に移され、色丹アイヌとも称された。移住当初は「色丹郡旧土人賑恤方法」に基づき家屋衣服・食料などが支給され、色丹島の北東部の斜古丹に居住。同二〇年根室病院派出所、小学校も設けられた。しかし生活環境の激変による結核などの罹患により人口が減少し、同二四年には一九戸・六七人であった(徴発物件一覧表)。この頃の集落の様子や人々の生活の有様についてはA・S・ランドーが詳しく記録している(エゾ地一周ひとり旅)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android