斜頸のいろいろ(読み)しゃけいのいろいろ

家庭医学館 「斜頸のいろいろ」の解説

しゃけいのいろいろ【斜頸のいろいろ】

 赤ちゃんの斜頸には、筋性斜頸(きんせいしゃけい)のほかに、原因によってつぎのようなものがありますが、これらは、原因である病気の治療が必要となります。
■眼性斜頸(がんせいしゃけい)
 斜視(「斜視」)のため、ものをみつめるときにおこるものです。片側の目を眼帯で隠すとおこらないので診断できます。やわらかい斜頸で、くびの筋肉はこわばっていません。
■耳性斜頸(じせいしゃけい)
 片側の耳が難聴(「幼児難聴」)だったり、迷路障害(平衡感覚が悪い)のときにおこります。
■骨性斜頸(こつせいしゃけい)
 生まれつき、くびの骨(頸椎(けいつい))が変形しているためにおこるかたい斜頸です。
■炎症性斜頸(えんしょうせいしゃけい)
 かぜ(「子どものかぜ症候群」)、扁桃炎(へんとうえん)(「急性扁桃炎(アンギーナ/口峡炎)」)、中耳炎(ちゅうじえん)(「子どもの急性中耳炎」)などで、くびのリンパ節が腫大(しゅだい)しているときに痛みと筋肉のこわばりが生じ、斜頸になります。
■外傷性斜頸(がいしょうせいしゃけい)
 くびを強くひねったときに頸椎が亜脱臼(あだっきゅう)をおこして斜頸が生じることがあります。かたい斜頸で、手で治そうとしてもできません。
■習慣性斜頸(しゅうかんせいしゃけい)
 原因がなくて、習慣的にくびを曲げているものです。やわらかい斜頸で、注意すればすぐに治ります。

出典 小学館家庭医学館について 情報

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