断文(読み)だんもん

精選版 日本国語大辞典 「断文」の意味・読み・例文・類語

だん‐もん【断文】

  1. 〘 名詞 〙だんざいもん(断罪文)
    1. [初出の実例]「杖罪以上。郡断定送国。〈謂。断文并身倶送〉」(出典:令義解(833)獄)
    2. 「さて吟味方は其証拠に於て有罪又は無罪の断文を作るなり」(出典:英政如何(1868)一六)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「断文」の意味・わかりやすい解説

断文
だんもん

漆塗りの表面の細かな亀裂をいう。漆器破損のもととなる。素地収縮下地の粗悪などによって生じ,必ずしも年代の古さを示すものではないが,中国では断文も鑑賞の対象とし,その形状により種々の名称をつけている。江戸時代に日本にもこの風習が伝わり,人為的に断文を作った「断文塗」が奈良を主産地として生産された。

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