断袖(読み)だんしゅう

精選版 日本国語大辞典 「断袖」の意味・読み・例文・類語

だん‐しゅう‥シウ【断袖】

  1. 〘 名詞 〙 ( 漢の哀帝が、寵愛する男、董賢との昼寝から目覚めた時、帝の袖(そで)を下に敷いて眠っている賢を起こさないように気遣い、袖をたちきって起きたという「漢書‐佞幸伝・董賢」の故事から ) 寵愛の深いことのたとえ。転じて、男色のこと。
    1. [初出の実例]「扇をもたまへるながらかいなを枕にてとは雲井の鴈の事とかや。断袖(ダンシウ)の契といふも手枕のうへの事なるべし」(出典:俳諧・類船集(1676)太)
    2. [その他の文献]〔南史‐梁宗室伝上・猷子韶〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「断袖」の読み・字形・画数・意味

【断袖】だんしゆう

男色。

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