新ワフド党(読み)しんワフドとう(英語表記)Hizb al-Wafd al-Gadid

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「新ワフド党」の意味・わかりやすい解説

新ワフド党
しんワフドとう
Hizb al-Wafd al-Gadid

エジプト政党。 1919年に結成されエジプト独立運動を主導し,52年に非合法化されたワフド党を 83年に再結成した政党。大地主層を中心とする旧エリートや新興富裕層を支持基盤とし,民族主義中道派の立場で,経済自由化を掲げる。「新世代のワフド活動家」をスローガンに各地で活動を展開,84年5月の総選挙ではイスラム系諸団体の協力を得て 57議席を獲得した。 87年4月の総選挙でも 35議席を獲得するが,90年の総選挙は与党国民民主党の不正選挙を批判してボイコットした。湾岸戦争の際に親イラク的発言を繰返したナーマン・ゴマー党首は,弾圧を受けて国外へ逃亡した。 95年 11月の総選挙では6議席まで勢力を後退させた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android