新名懸丁(読み)しんなかけちよう

日本歴史地名大系 「新名懸丁」の解説

新名懸丁
しんなかけちよう

[現在地名]仙台市花京院かきよういん二丁目・宮町みやまち一丁目

空堀からほり丁と東六番ひがしろくばん丁の間にある新名懸組の屋敷。北はなが(のち錦町)、南は掃部かもん丁続きで、新名懸組とは商人町新伝馬しんてんま町東続きの名懸丁に住した名懸組に対するもの。当町は正保仙台城絵図に割出されているが、侍屋敷とあり、名懸丁には歩者屋敷と記されることから、組士の新名懸組が配されるのはこれ以降であることが知られる。「肯山公治家記録」延宝元年(一六七三)条に、この春一関いちのせき(現岩手県一関市)にいた家臣のうち一六人が新名懸組に命じられ、小身のため金三歩給米三人分を与えるとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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