新字(読み)シンジ

デジタル大辞泉 「新字」の意味・読み・例文・類語

しん‐じ【新字】

新しく作られた文字
教科書などで初出の文字。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「新字」の意味・読み・例文・類語

しん‐じ【新字】

[1] 〘名〙
① 新しく作られた文字。
※病牀譫語(1899)〈正岡子規〉五「漢字を排斥すれば、仮名を用うるか、羅馬字を用うるか、新字を製するか、の一を択ばざる可からず」 〔魏書‐世祖紀〕
② 教科書などの一連の学習の間に初めて提出される文字。主として漢字についていう。
[2] 天武天皇の一一年(六八二)に境部の連石積らに命じて作らせた、日本最初の辞書。内容については、その字体梵字に似たものであったというもの、朝鮮吏道示唆を得た新造の国字であったというもの、あるいは、漢字体のものであろうというもの、など諸説がある。にいな。

にいな にひな【新字】

天武天皇の一一年(六八二)に境部連石積などに命じて作らせたという、記録上日本で最古の辞書。しんじ。
書紀(720)天武一一年三月(北野本訓)「肇めて新字(ニヒナ)一部(ひととも)四十四巻(よそあまりよまき)を造ら俾む」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android