新家(読み)シンケ

デジタル大辞泉 「新家」の意味・読み・例文・類語

しん‐け【新家】

分家した家。別家新宅。しんや。
慶長年間(1596~1615)以後、新しく一家を立てた公家諸家清華九家のうち広幡・醍醐両家などをいう。

しん‐や【新家】

新しく建てた家。新築の家。新宅。
本家から分かれて、新たに独立した家。分家。新宅。しんけ。

にい‐や〔にひ‐〕【新家/新屋】

新しく建てた家。しんや。
本家から独立して築いた家。分家。

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精選版 日本国語大辞典 「新家」の意味・読み・例文・類語

しん‐か【新家】

〘名〙
① 新しく建てた家。
菅家文草(900頃)六・九日後朝、侍朱雀院、同賦閑居楽秋水「秋水見於何処、朱雀院之新家也」 〔国語‐魯語上〕
② 新しく同業者仲間などになった人。また、新しく一派を起こした家。
男重宝記(元祿六年)(1693)一「羽林名家の外十家、新家(シンカ)四十八家」

しん‐や【新家】

〘名〙
① 新築して移り住んだ家。
真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝五三「堤下(どてした)の新家で一口飲んで」
② 本家から独立して築いた家。また、その身分。分家。しんけ。
※滑稽本・戯場粋言幕の外(1806)上「新家(シンヤ)小旦那が」

しん‐け【新家】

〘名〙
① 分家。別家。新宅。
近世、慶長(一五九六‐一六一五)以後あらたに立てられた公家の諸家。松殿・平松・花園・押小路などの家系。官位は大納言・参議に至る。⇔旧家。〔人倫訓蒙図彙(1690)〕

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