新得(読み)しんとく

改訂新版 世界大百科事典 「新得」の意味・わかりやすい解説

新得[町] (しんとく)

北海道中南部にある十勝支庁上川郡の町。人口6653(2010)。南大雪の山岳地帯を含み,北にトムラウシ山(2141m),北西に十勝岳(2077m)がそびえる十勝川の上流域に位置する。南北に細長く,面積は東京都の1/2にあたるほど広い。町の南端にあってJR根室本線が通じる中心市街地新得は,1907年の鉄道開通以来,西に狩勝(かりかち)峠をひかえる鉄道の町として発展した。また森林が町域の大部分を占めるため,製材,チップ,合板など木材工場が立地する。町域の南東部,十勝川流域には農用地が開け,豆類,テンサイを主とする畑作と乳牛飼養が行われる。北部は大雪山国立公園に指定されている。国道38号線が通る狩勝峠は十勝平野を一望する雄大な眺めで知られる。十勝川上流のトムラウシ温泉食塩泉,95℃)は南大雪への登山基地にもなっている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android