新旭川市史(読み)しんあさひかわしし

日本歴史地名大系 「新旭川市史」の解説

新旭川市史
しんあさひかわしし

既刊五冊(全九巻予定) 旭川市史編集会議編 旭川市 平成六年―(刊行中)

解説 自治体史としては「旭川市史稿」上・下(昭和六年刊)、「旭川市史」七冊(昭和三四―四八年刊)に続き三度目。旭川開基一〇〇年記念事業の一つ。編集方針五項の第一は「旭川市域に限定せず、産業、経済、社会など、その基盤を共有する上川地域史の視点をもって構想する」、第二は「改めて史実を調査研究し、清新な史観のもとに、地域を構成する諸要素を有機的に把握して、旭川の発展過程を明確にする」である。この地域性の重視は、殖民都市として設置された旭川の位置と性格から必要とされる。本事業開始の初めに刊行した「開基一〇〇年記念誌 目で見る旭川の歩み」(B5判・二七四頁、平成二年刊)は、収集した文書絵画・絵地図・写真・地図等を広く活用した一種概説であるが、市史の特性を生かしたもの。

構成 第一巻通史一(序編上川盆地の自然環境、第一編上川の先史文化、第二編近世上川の先住民族アイヌと和人の足跡、第三編近代社会の成立と上川開発の胎動)、第二巻通史二(第四編旭川村の形成)、第六巻史料(近世より開村〈明治二三年〉前後)、第七巻史料二(旭川兵村関係、明治二五年―三七年前後)、第八巻史料三(旭川兵村中隊記録、第七師団関係記録、明治二年―昭和二〇年)。市史編集事業の一環として旭川市史編集機関誌「旭川研究〈昔と今〉」(平成二―一五年、二〇冊)を刊行中、市史関連の論文や史料を掲載。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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