新淵村(読み)あらぶちむら

日本歴史地名大系 「新淵村」の解説

新淵村
あらぶちむら

[現在地名]荘川村新淵

しよう川の猿丸さるまる村下流の右岸段丘上に開けた村。高山街道に沿い、町屋まちや村に向かう白川しらかわ街道も通る。同川の急流が当地内へ入り新しく淵ができたので、新淵とよんだという。この淵をジョウド淵というのは、昔ここに天台宗の寺があったとき十王堂淵と称したためと伝える。宝蔵ほうぞう寺の文亀元年(一五〇一)実如下付の本尊裏書に「白川郷新淵村願主釈道悦」とみえる。元禄飛騨国検地反歩帳に村名がみえ、高一三石余、田六町三反余・畑三町九反余。「飛騨国中案内」によれば免は三割八分二厘、家数二六、うち百姓二一・門屋四・寺一。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android