新琴似屯田兵村(読み)しんことにとんでんへいそん

日本歴史地名大系 「新琴似屯田兵村」の解説

新琴似屯田兵村
しんことにとんでんへいそん

明治二〇年(一八八七)および翌二一年に琴似村の北部、琴似兵村の北方域に入植した屯田兵によって形成された兵村。入植者はおもに西日本で募集した士族屯田兵で、明治二〇年に一四六戸(家族を含め六六八人)が移り、同二一年の入植で計画された二二〇戸(同一千三一人)となった。二二〇戸の出身地は熊本県四一・福岡県五五・佐賀県六一・大分県一九・鹿児島県一一・徳島県一七・岡山県一五・島根県一であった。当兵村の開設により、札幌周辺の屯田兵をもって新たに第一大隊が組織され、当地に入植した屯田兵は同大隊の第三中隊に編制された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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