新田広芝村(読み)しんでんひろしばむら

日本歴史地名大系 「新田広芝村」の解説

新田広芝村
しんでんひろしばむら

[現在地名]岩出町新田広芝

東坂本ひがしさかもと村の南にある。村の北部を淡島街道が通り、街道沿いに集落がある。「続風土記」によれば、村内の南地区を新田、東北地区を広芝といい、昔は荒蕪の地であったが、東坂本・北大池きたおおいけ・南大池・水栖みずすの四村が開墾し、一村となって新田広芝の名を付したという。その開墾は、新田の産土神三部さんぶ明神社が永治元年(一一四一)覚鑁建立とされるので、それ以前のこととする。

慶長検地高目録によると村高三四七石余、小物成七石三斗一升五合。岩出組に属し、文化四年(一八〇七)の岩出組指出帳(藤田家蔵)によれば、田二一町五反余で高三〇七石余、畠四町八反余で高五〇石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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