新篠津(読み)しんしのつ

改訂新版 世界大百科事典 「新篠津」の意味・わかりやすい解説

新篠津[村] (しんしのつ)

北海道中央部,石狩支庁石狩郡の村。人口3515(2010)。村の大部分は南流する石狩川西岸の原野にあって,低湿地泥炭地が多く,常にはんらん冠水を繰り返してきたため,永らく粗放的な草地や放牧地として利用されてきた。1955年から世界銀行の融資をうけ,この原野の排水,客土,道路建設の事業が進められた結果,現在では村域の2/3近い約50km2水田という農村に生まれ変わった。土地割りはアメリカ合衆国のタウンシップ制に基づいて,500m四方の方形の土地が規則正しく配列されている。農業就業者が全就業者の63%(1990)を占める純農村で,生産は水稲のほか大豆,アズキタマネギテンサイの収穫量が多く,近年は花卉栽培も行われる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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