新茶屋村(読み)しんちややむら

日本歴史地名大系 「新茶屋村」の解説

新茶屋村
しんちややむら

[現在地名]明和町新茶屋

伊勢参宮街道沿いにあり、参詣者相手の旅籠・茶屋が多く、明星みようじよう新茶屋とよばれたという。「西鶴織留」に「明野あけのが原明星が茶屋こそおかしけれ。いつとても振袖の女、赤根染のうら付たる着物を黒茶にちらし形付ぬはひとりもなし。扨日本に爰の女程白粉を付る所又もなし」などとある。近世は和歌山藩田丸領。慶安元年(一六四八)より元禄六年(一六九三)検地帳(徳川林政史蔵)に「下有爾村之内新茶屋村」とあり、もとは下有爾しもうに村の枝村であった。ほかに元禄一三年・宝永三年(一七〇六)の検地帳(同蔵)などが残る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android