於賦駅(読み)おふのえき

日本歴史地名大系 「於賦駅」の解説

於賦駅
おふのえき

古代の東海道に置かれた駅。「延喜式」兵部省諸国駅伝馬条に駅馬一〇疋を備える駅として於賦とみえ、「オフ」の訓を付す。「延喜式」以前、上総国に入った東海道は神護景雲二年(七六八)当時には香取郡などを経て常陸国へ向かっており(香取道)、宝亀二年(七七一)段階では井上いかみ(現市川市)より千葉郡浮島うきしま駅・河曲かわわ(現千葉市域か)を経て香取道に赴く道筋本道とされた。しかし延暦二四年(八〇五)この香取道筋の四駅が廃されたことに伴い、本道は井上駅で分岐して当駅筋の相馬そうま郡を経て常陸に出る路程に変更となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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