施無畏寺跡(読み)せむいじあと

日本歴史地名大系 「施無畏寺跡」の解説

施無畏寺跡
せむいじあと

京都市北区の大北山おおきたやま辺りにあった寺。もと観音寺と称した。「本朝文粋」の兼明親王奏状に

<資料は省略されています>

とあり、観音寺は兼明親王の母淑姫(藤原菅根の女、醍醐天皇更衣)宿願により、兼明親王が亡母の遺志を継いで建立したことがわかる。またこの奏状は親王が私稲三千束を国衙の正税に加挙し、その利稲を観音寺の「灯分料」「住僧供」に充てることを官に請うたもので、経営・維持に努めていたことがうかがえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android