日増(読み)ひまし

精選版 日本国語大辞典 「日増」の意味・読み・例文・類語

ひ‐まし【日増】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 日がたつにつれて度合の増すこと。
    1. [初出の実例]「たうこまはまわる日ましの茂り哉〈貞徳〉」(出典:俳諧・崑山集(1651)五)
    2. 「お腹に思ひ種が宿り、月増し日増しに五月の帯」(出典:浮世草子・新色五巻書(1698)三)
  3. 果物野菜菓子などが、日数がたって古くなること。また、そのもの。
    1. [初出の実例]「日ましの竹の子喰たよりは」(出典:洒落本・里風語(1772‐81頃))

ひに‐まし【日増】

  1. 〘 副詞 〙 日がたつにつれ。日ごとに加わって。日ましに。
    1. [初出の実例]「日に増し不奉公が度重て」(出典:虎寛本狂言・武悪(室町末‐近世初))
    2. 「章三郎の一族が日に増し悲境に沈んで行くのと反対に」(出典:異端者の悲しみ(1917)〈谷崎潤一郎〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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