日本詩史(読み)にほんしし

改訂新版 世界大百科事典 「日本詩史」の意味・わかりやすい解説

日本詩史 (にほんしし)

漢詩史書。江村北海著。1771年(明和8)刊。5巻。上代から江戸中期に至るまでの日本の漢詩史を述べた書。巻一・二で上代から戦国時代までを扱い,残り3巻を江戸期にあてる。系統だった文学史ではなく,作品を掲げてそれに短評作者略伝逸話を付するという体裁であるが,日本の漢詩史の大勢をうかがうには足りる。ことに編者と同時代の近世中期の詩壇の状況については記述が詳しい。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日本詩史」の意味・わかりやすい解説

日本詩史
にほんしし

江戸時代中期の漢詩書。江村北海著。正編5巻,続編1巻。明和8 (1771) 年刊。朱子学者としてよりむしろ漢詩人として高名であった著者が,日本における漢詩の沿革をまとめたもの。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android