日異(読み)ひにけに

精選版 日本国語大辞典 「日異」の意味・読み・例文・類語

ひに‐けに【日異】

連語〙 日ましに。日がたつにつれて。一日一日と。また、毎日毎日。連日
万葉(8C後)四・五九五「吾が命の全けむかぎり忘れめやいや日異(ひにけに)は思ひ益すとも」
[補注]上代、「け(異)」は甲類音で、「か(日)」の複数形「け(日)」(乙類)とは別であり、「日に日に」とは別語。→「け(日)」の語誌

ひの‐けに【日異】

〘連語〙 「ひにけに(日異)」に同じか。
※万葉(8C後)一六・三八八六「もむ楡を 五百枝剥き垂(た)れ 天照るや 日乃異爾(ひノけニ)干し」
[補注]「日の気に」と解する説もあるが、「け(気)」は乙類音、「け(異)」は甲類音であるから誤り。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android