日米科学技術協力協定(読み)にちべいかがくぎじゅつきょうりょくきょうてい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日米科学技術協力協定」の意味・わかりやすい解説

日米科学技術協力協定
にちべいかがくぎじゅつきょうりょくきょうてい

1988年に日米間で締結された宇宙開発生命科学,基礎物理などの分野での技術協力を定めた協定。日米間の外交問題として注目を浴びたのは,前年東芝機械ココム違反事件もあり,アメリカ側に,日本は基礎技術の面で「ただ乗り」しており,それがアメリカの国際的な技術競争力を弱めている,という強い不満があったからである。日本はアメリカの要求に応じ,アメリカ人研究者の受け入れ制度拡充安全保障にかかわる研究成果の取り扱いは両国国内法の枠組みの中で処理すること,などで合意した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android