日野川(滋賀県)(読み)ひのがわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「日野川(滋賀県)」の意味・わかりやすい解説

日野川(滋賀県)
ひのがわ

滋賀県中東部を西流する川。鈴鹿(すずか)山地綿向山(わたむきやま)(1110メートル)に発し、蒲生(がもう)郡を流れて、近江八幡(おうみはちまん)市西部で琵琶(びわ)湖に注ぐ。蒲生川、水並川(みずなみかわ)、玉造川(たまつくりがわ)などの別称がある。延長約44キロメートル、流域面積約200平方キロメートル。上流部の山は大部分が花崗(かこう)岩からなるので侵食運搬堆積(たいせき)作用が激しく、下流部では天井(てんじょう)川となる。しかも上流部は局地性豪雨地帯でもあるので水害に襲われることが多かった。しかし、1966年(昭和41)の日野川ダムの完成などによって改良された。1994年(平成6)には日野川ダムのさらに上流に蔵王ダムが完成した。

高橋誠一

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android