日野新田村(読み)ひのしんでんむら

日本歴史地名大系 「日野新田村」の解説

日野新田村
ひのしんでんむら

[現在地名]岐阜市日野

長良川左岸、日野村本郷の北東方に位置。東の兎走うさぎはしり山、南の舟伏ふなぶせ山に囲まれ、砂洲の東寄りに集落がある。元禄郷帳に日野新田とみえ、高四六石余。もとは日野村に含まれていたが、元禄(一六八八―一七〇四)以前に分村独立した。領主変遷前一色まえいつしき村と同じ。当村源兵衛が大垣藩預役所に提出した先祖由来書(国立史料館蔵)によれば、元和九年(一六二三)に日野向野新開の検地を受け、寛文年間(一六六一―七三)にも検地を受けたという。文政四年(一八二一)の小前持高書上帳(同館蔵)によれば高持百姓三四人・村役人三人で、持高一〇石以上二人、以下三二人、ほか水呑百姓五軒。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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