旧難(読み)ふりがたし

精選版 日本国語大辞典 「旧難」の意味・読み・例文・類語

ふり‐がた・し【旧難】

〘形ク〙
① 年をとっても老人くさくない。若い。昔通りである。
源氏(1001‐14頃)葵「あさましうふりがたくも今めくかな」
② いつまでも魅力があって捨てがたい。いつまでも飽きずに心がひかれるさまである。
蜻蛉(974頃)中「ふりがたくあはれと見つつ、ゆきすぎて、山口にいたりかかれば」
印象がいつまでも古びず、忘れがたいさまである。
和泉式部集(11C中)下「ひまもなくしぐれ心ちはふりがたくおぼゆる物はむかし成けり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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