早足(読み)ハヤアシ

デジタル大辞泉 「早足」の意味・読み・例文・類語

はや‐あし【早足/速歩】

歩き方の速いこと。速い足どりで歩くこと。「駅まで―で急ぐ」
(「速歩」と書く)馬術で、1分間210メートルの速度基準とする駆け方。トロット
[類語]急ぎ足小走り逃げ足快走駆け足疾走力走疾駆ダッシュ走る身軽い身軽軽軽かるがる軽快かろやか簡捷かんしょうはしこいすばしこい素早い手早い敏速敏活迅速敏捷びんしょう手ばしこい手早速やか速い足早機敏一瀉いっしゃ千里急ピッチ矢の如しはかばかしい目にも留まらぬひらりひょいひょいひょいぴょんぴょんぴょんてきぱきしゃきしゃききびきびずんずんクイックスピーディーハイペースさっとちゃちゃとちゃちゃっとさっさとっととついとつっとつとすいとすっとぱっとすたすた

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精選版 日本国語大辞典 「早足」の意味・読み・例文・類語

はや‐あし【早足・速歩】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 歩くのが速いこと。健脚であること。また、速く歩くわざ。
    1. [初出の実例]「天狗と夜々兵法を習ふと、〈略〉されば早足、飛び越え、人間の業とは覚えず」(出典:平治物語(1220頃か)下)
  3. 急いで歩くこと。いそぎあし。
    1. [初出の実例]「早足では二日ばかりでもいかうぞ」(出典:漢書列伝綿景抄(1467頃)酈陸朱劉叔孫第一三)
  4. ( 速歩 ) 歩行法の一つ。旧軍隊では、時速五キロメートル強程度の正規の歩法をいう。踵(かかと)から踵までの一歩の長さを七五センチメートルとすることを基準とし、一分間に一一四歩の速度で規定の姿勢で歩くこと。そくほ。
    1. [初出の実例]「早歩(ハヤアシ)に於て一歩の長さは」(出典歩兵操典 第二編(1890)〈河村隆實〉生兵之部)
  5. ( 速歩 ) 馬術で、馬の歩度の一つ。一分間に二一〇メートル進むのを基準とする駆け方。並足(なみあし)駆足(かけあし)中間の歩度。

さ‐そく【早足・早速】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 早足 ) 足が速いこと。速く歩くこと。急いで行くこと。また、すみやかな足づかい。急ぎ足。はやあし。
    1. [初出の実例]「軍体は、凡修羅の風体なれば〈略〉足踏も、さそくをつかふ心根を持ちて」(出典:拾玉得花(1428))
  3. ( 形動 ) 行動動作がすばやいこと。すみやかなこと。気転がきくこと。また、そのさま。さっそく。
    1. [初出の実例]「とんづはねつの身のかるわさ鳥類ちくるいのさそくのきよう」(出典:評判記・役者評判蚰蜒(1674)秋田彦三郎)
    2. 「お蔦の機知(サソク)で柔能く強を制することを得たのだから」(出典:婦系図(1907)〈泉鏡花〉前)

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