早鐘を撞くよう（読み）はやがねをつくよう

精選版 日本国語大辞典

はやがね【早鐘】 を=撞(つ)く［=打(う)つ］よう

① 不安や驚きなどのために、動悸(どうき)がはげしくなることのたとえ。

※多情多恨（1896）〈尾崎紅葉〉前「胸は早鐘を撞(ツ)くやうに騒ぐのを」

② 緊張しているさまのたとえ。

※浮世草子・子孫大黒柱（1709）五「胸鐘とて人の心ははやがねつく如く、昼夜ゆだんなく世界に気をくばって」

出典　精選版 日本国語大辞典