旭・小島古墳群(読み)あさひ・おじまこふんぐん

日本歴史地名大系 「旭・小島古墳群」の解説

旭・小島古墳群
あさひ・おじまこふんぐん

[現在地名]本庄市小島・下野堂など

本庄台地の末端妻沼めぬま低地に接した比高四―一二メートルの崖上に位置し、東西約一・五キロ、南北約一キロにわたって分布する。一部は西の上里かみさと町に延びており、小島の西端から上里石神いしがみにかけてはなだらかな傾斜となる。古墳群はいくつかの支群に分れ、昭和初年の開墾以後の開発によって多くの古墳が失われたが、近年の発掘調査で多数の古墳跡が確認されつつある。上里町に接したつつじヶ丘団地地区では五世紀代の方形周溝墓一三が確認されており、三杢山さんもくやま一号墳・二号墳ではB種横ハケをもつ円筒埴輪ミニチュア土器・椀が出土、五世紀終末頃の築造とされている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報