昆田文治郎(読み)コンダ ブンジロウ

20世紀日本人名事典 「昆田文治郎」の解説

昆田 文治郎
コンダ ブンジロウ

明治・大正期の実業家 古河合名会社理事長。



生年
文久2年9月28日(1862年)

没年
昭和2(1927)年1月29日

出生地
越後国新発田(新潟県)

学歴〔年〕
東京専門学校(現・早稲田大学)〔明治18年〕卒

経歴
越後新発田藩士・昆田佐一郎の長男に生まれ、明治4年分家・昆田謙左衛門の養子となる。18年弁護士となり、仙台開業古河市兵衛知遇を得て、29年法律顧問として古河本店に入り、足尾鉱毒事件労働争議などの処理に当たる。大正2年古河合名会社理事に進み、3年総務部長を兼任。6年古河鉱業専務理事に転じ、7年株式会社に改組し専務、9年副社長となる。10年古河合名会社理事長に就任して古河財閥の総責任者となった。ほかに旭電化工業、帝国生命保険会社などの重役も兼ねた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「昆田文治郎」の解説

昆田文治郎 こんだ-ぶんじろう

1862-1927 明治-大正時代の実業家。
文久2年9月28日生まれ。仙台で弁護士を開業。古河市兵衛の知遇をえて古河本店にはいり,足尾鉱毒事件などの処理にあたる。大正10年古河合名会社理事長に就任して古河財閥の総責任者となった。昭和2年1月29日死去。66歳。越後(えちご)(新潟県)出身。東京専門学校(現早大)卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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